1歳を迎える頃になると、大人のメニューから取り分けて食事が摂れるようになってきます。
ママにとって大変だった離乳食作りがずっと楽になってきますよね!
お仕事ママ必見!冷凍ストックを活用して、離乳食完了期をもっとスムーズに進めていくアイディアを紹介します。
Contents
1歳頃の赤ちゃんの離乳食は完了期に
5.6か月から始まる離乳食も、1歳ごろになると完了期に入ってきます。
これまでは歯茎でつぶせる硬さを基準としたものを口にしてきました。
離乳食の仕上げ時期の赤ちゃんの様子や移行の目安とはどれくらいなのでしょうか。
月齢の目安
厚生労働省「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」より離乳食の完了時期に入る月齢の割合としては、
10か月未満 ・・・0.4%
10~11か月 ・・・8.6%
12か月 ・・・25.7%
13~15か月 ・・・33.3%
16~18か月 ・・・27.9%
19か月以降 ・・・4.1%
(0~2歳児の保護者の回答)
というデータが発表されています。(厚生労働省の「平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要」引用)
データからもわかりますが、だいたい12~18か月くらいを離乳食完了期とされています。しかし、それぞれの赤ちゃんの成長によってベストなタイミングはありますので、赤ちゃんの様子を見てあげるのも大事です。
完了期頃の赤ちゃんの様子
例えばこんな様子ありませんか?
・歯ぐきを使って噛んだり・潰したりできるようになった
・乳歯が4本程度はえてきた
・1日3食のリズムになってきた
・手づかみも上手になってきた
こんな様子が見られるようになってきたら、完了期へ移行する目安になります。
1歳の離乳食のポイント
味付けのバリエーションを増やしてみよう
たくさんの離乳食に出会うことによって、味わう楽しさを感じさせてあげるといいですね。そうすることによって、ママも赤ちゃんの好みを知ることもできます。
大人と食事を利用した離乳食もOKに
ある程度の大きさや硬さのものも口にできるようになっています。これまでは、お鍋も大人用・赤ちゃん用と別々で調理してとても苦労されたママも多いのでは?1歳頃からは大人の食材から取り分けも可能になってくるので、ママの負担もぐっと楽になってくる時期です。
だけど味付けには注意が必要!基本は薄味で
大人と同じような食事が摂れるようになったとはいえ、体の機能はまだ大人と同じというわけにはいきません。消化機能が未熟なこの時期に、濃い味付けや刺激の強い調味料を使ってしまうと消化不良を起こす可能性もあるので注意です。
大人の食事と一緒に調理する方法
大人のメニューを同じように作る場合、例えばこのようにしてみたらどうでしょうか?
(野菜をゆでる)
1.赤ちゃんの食材をお茶のパックに入れてお鍋に投入
2.頃合いをみて、大人の食材をお鍋に投入
3.先に赤ちゃん用の味付けを済ませて、赤ちゃん分だけ先に取り出す
4.残った大人用に味付けをする
あまり早くから摂取してしまうとアレルギーを引き起こすことのある食材があります。
牛乳は栄養満点なイメージですが、消化機能が未熟な赤ちゃんにとっては、注意の必要な食材で、1歳過ぎてからの摂取が望ましいと厚生労働省も奨めています。
牛乳にはカルシウムが含まれて栄養満点なのですが、鉄の吸収を妨げてしまうかもしれないそうです。
赤ちゃんは体内の鉄分が不足しがちになるので、1歳を過ぎて牛乳を飲む場合は、他の食材で鉄分を取り入れながら飲ませてあげるようにしたいですね。
初めは、いきなり冷たいものを与えないで、人肌程度の温度にした10~20ml程の量を上げるといいです。それでアレルギー反応やお腹の調子を確認するようにしてください。
牛乳は離乳食に取り入れるとメニューの幅がグッと広がります。しかし、注意が必要な食材でもあるので、少しずつ取り入れておいしい離乳食をたくさん作れるようになるといいですね!
牛乳同様、アレルギーが心配な食材の一つに卵もあります。
卵白にはアレルギーの原因となる物質が含まれています。
そのため、5,6か月から離乳食を始めた赤ちゃんは、7,8か月頃から「加熱した卵黄を少量」摂るようにしましょう。(耳かき1杯分くらいから)
ここで注意ですが、卵白が卵黄に混ざらないように気を付けてくださいね!
少量で慣れてきて1か月くらい経ってから全卵を与えるようにしましょう。
もちろん、少量から始め、アレルギー反応がないかの確認はしましょう。
また、ベビーフードに含まれている可能性もありますので、与える前に卵黄だけ含まれているのか、全卵含んでいるのか確認するようにしてくださいね。
卵も離乳食に取り入れるとレパートリーが増える食材ですが、とっても注意の必要な食材なんですね。
食べられるようになり、手軽に与えられるからといって頻繁に与えるのもあまりよくないようです。ほかの食材とのバランスを考えて上手に取り入れていきたいですね。
楽しいおやつタイム
離乳食完了期は、1回の食事で沢山は食べることができないことが多いです。
食事中に遊んでしまって全然たべてくれない・・・そんな悩みを持つママもたくさんいるでしょう。
そこで、おやつタイムを1日1回か2回入れてあげるといいですね!
この頃の赤ちゃんは、運動機能もどんどん発達してきて、物をつかんだり・つまんだりをするようになってきます。
1日3回の食事同様に、手でつかめるようなおやつを与えてあげると、赤ちゃんも食事が一層楽しくなってくると思いますよ!
1歳の離乳食には冷凍ストックを上手に活用しよう!
厚生労働省の調査の中で、「離乳食について困ったこと」という質問がありました。その中で一番困っていることが、「(離乳食を)作るのが負担、大変」ということだったそうです。
1.作るのが負担、大変33.5%
2.もぐもぐ、かみかみが少ない28.9%
3.食べる量が少ない21.8%
(平成27年度乳幼児栄養調査結果の概要 離乳食に関する状況についてより引用)
1歳から職場に復帰するママもいっぱいいると思います。だけど離乳食完了期も進めていかなくてはいけない!
そこでおすすめしたいのは、「冷凍ストックした離乳食を上手に活用する」アイディアをご紹介したいと思います!
冷凍ストックする前に準備しておこう!冷凍の基本
赤ちゃんが口にするものなので、冷凍する前に知っておいてほしいことを紹介します。
新鮮な食材を購入して、なるべくその日のうちに調理するのを心がけましょう。
1.新鮮な食材を使おう
一度冷凍した食材を使ってまた冷凍することは、食材の品質が落ちてしまうのでしないようにしましょう。(パックに「解凍」と表記されているものも)
2.急速冷凍を
食材は空気を抜いてできる限り薄くして、アルミトレーなどにのせて冷凍する速度をあげましょう。
3.小分けにして
1食分の量で小分けにすると使いやすくて便利ですよ。
4.日にちに注意
まだ抵抗力の弱い赤ちゃんなので、冷凍から1週間で使い切るようにしましょう。
5.凍ったまま加熱
大人だと電子レンジで解凍の他に自然解凍して食材を食べることありますよね。自然解凍すると雑菌の繁殖の原因になるので、赤ちゃんには避けましょう。
以上の注意点を知ってから、冷凍ストックを始めましょう!
冷凍に向く食材・向かない食材
せっかく作って冷凍しても、加熱したらなんだか美味しくない・・・ってことママたちなら経験された方いると思います。そこで、1歳の赤ちゃんに与えられる食材で、冷凍に向く食材・向かない食材をご紹介します。
【冷凍に向いている食材】
おかゆ
うどん
人参
ほうれん草
ブロッコリー
白身魚
鶏のささみ
納豆
【冷凍に向いていない食材】
水分の多い野菜(レタス・きゅうりなど。大根やトマトは加熱してすりつぶしたりすれば保存可)
乳製品(牛乳・生クリーム・ヨーグルトなど。冷凍すると分離してしまいます)
豆腐・こんにゃく(解凍すると、スッカスカになってしまう)
ゆで卵の白身(黄身ならOK)
※ジャガイモ・サツマイモ・・・すりつぶした状態なら美味しく食べることができます!
明日から使える離乳食の冷凍ストック方法!
離乳食に使える簡単メニューの冷凍保存の方法をご紹介します!
おかゆ
離乳食初期から使えるおかゆの冷凍ストック。離乳食完了期でもまだまだ使えます!
(冷凍方法)
・おかゆの粗熱を取り、製氷皿に入れてふたをして冷凍します。
・凍ったら取り出し、フリーザーパックに入れ替える。
・できるだけ空気を抜いてしっかり密閉してください。
※製氷皿1分に入れる量は、あらかじめ量っておくと(大さじ〇杯分とか)、使うときにとっても便利です。
(冷凍おかゆを使ったメニュー)
野菜たっぷりがゆ
1.人参・玉ねぎ・ピーマンなど、お好きな野菜をみじん切りにする
2.それぞれの野菜小さじ1を鍋に入れて野菜スープ100mlで柔らかく煮る
3.加熱解凍したおかゆを鍋に入れて水分がなくなるまで煮る
4.粉チーズを少々振りかける
うどん
おかゆ同様、うどんは離乳食の主食の王道です。
(冷凍方法)
・ゆでたうどんを2~3cmくらいに刻んで、製氷皿で冷凍します。
・おかゆと同じく、製氷皿から取り出し、フリーザーバックで保存します。
(冷凍うどんを使ったメニュー)
うどんのおやき
1.うどんを解凍します
2.お好みの野菜を細かく切り、柔らかく煮る
3.野菜が程よく柔らかくなったところに、しらすを加えて1分程度煮る
4.うどんと野菜、小麦粉、醤油少々をまぜて生地を作る
5.お好みの大きさにして、フライパンで焼く
ハンバーグ
ハンバーグの中に野菜を入れたりして、いろいろなハンバーグを楽しめます。
(冷凍方法)
・小さく作り、よく焼きます。
・粗熱が取れたら、1つずつラップして、フリーザーパックに入れて冷凍します。
サババーグ
1.水切りしたサバの水煮缶に豆腐(水切りなしでOK)、パン粉、お好みの野菜(玉ねぎや人参、ひじきなど何でも)、マヨネーズ、しょうが(チューブ)、片栗粉を入れて混ぜる
2.手づかみできるくらいの大きさにして両面焼く
冷凍ストックの注意点とは
・大人であれば2週間を目安に使い切る冷凍ストックですが、冷凍したからといって腐敗が進まないわけではありません。赤ちゃんの場合は、1週間を目安に使い切るようにしましょう!
・自然解凍は最近が繁殖する可能性があるので、必ず再度加熱処理をしましょう。
・食べさせようと思って解凍しても、赤ちゃんの気分でまったく食べてくれなかった・・・なんてこともありますよね。もったいない気もしますが、解凍した食材を再度保存して与えたりしないで処分するようにしてください。
もちろん、捨てずにママやパパが味を少し加えたりして食べてくれれば一番です!
まとめ
離乳食を冷凍ストックしておけば、忙しい時にメインのおかずとしても役立ちますし、おかゆや野菜など、下ごしらえしたものを利用して、手軽に1品作ることもできます。
1歳頃の赤ちゃんは、大人が思う通りには行動してくれません。食事は楽しいものだ!ということを知ってもらうためにも、食事の準備が時短できると、赤ちゃんと食卓をいっぱい楽しめるのではないでしょうか?
離乳食の冷凍ストックをぜひ活用してみてください!
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